簡易体操

うちの教室パドマヨガではいつも簡易体操と言っているものを15分くらい初めにしますね

簡単な動きを目を閉じて呼吸に合わせてするもので、体の中の気の流れを整えています。
初めは動きが覚えられていなくて戸惑ったり、呼吸と合わせるのが難しかったりしますが、覚えて慣れてきたらとっても気持ちがよくリラックスします。軽くのび、ねじり、手首に流れている経路をしっかり刺激したり、アンテナのポーズで宇宙のプラーナを受け取り、最後は腹式呼吸まで。
シンプルに全身を感じられる様にプログラムされています。

日本で一般的に言われているハタヨガはアシュタンガヨガとは違って色々な流れでメニューが決められて自由。
でもこの簡易体操はずっといつも変わりなくしています。というのも体で覚えているので、毎回する事によってそれをすることで自然に自分を良いリラックス状態、瞑想状態にしてくれます。

このような一連の動きを作るのはとても良い効果があると思います。
皆様もぜひ一つ自分の簡易体操を作ってみて下さ〜い。^^

 

気 プラーナ

「気(プラーナ)」
気が合うとか、気になるとか日常気と言う言葉を使っていますが、気ってなんでしょう?また波動って良く聞くけどなんでしょう?

気をヨーガではプラーナと呼びますが、日常親しんでいる「気」と言う言葉を使って説明します。

全ての存在である、気(プラーナ)。この宇宙、大自然は気と言うエネルギーで構成されています。その中でも動かない物質は陰の気、動くものは陽の気で出来ていると考えられています。そしてその関係はどちらかに分類されるのではなく、どちらかが多かったり少なかったりします。そしてその割合も変化します。
その陰と陽を分けるのがエネルギーの波動です。物質をミクロの世界まで見て行くと分子、そして原子になります。その中心部にある一つの原子核の周りをいくつかの電子がぐるぐると回っていています。物質は石などの動かないものでもその最小単位では動いているのです。
そしてその動き、波の様なものがそれぞれの固有の動き、波動を持っています。つまり、ゆっくりした波動のものは陰の気が多く動かない固体であり、波動が速くなって陽の気が多くなると液体、更に動きの速い波動のものは気体となるということです。

=人体と水の関係=
気の波動が遅くなって動きが少なくなると物質になります。例えば氷。そして氷の波動が高くなると水になり、更に波動が高くなると水蒸気となって目には見えなくなります。
人間も水が変化したもので、気体は精神、液体は生命エネルギー(人体に流れている気)、そして固体は肉体といえます。つまり人体は、波動の高い順に 精神→生命エネルギー→肉体と存在しています。
人体の場合法則では、波動の高い気がそれよりも低い気に影響を与え、低い気はそれよりも高い気には影響を与えられない、と言うものがあります。ですので良い精神状態は生命エネルギーの波動を高め、活動力の高い生命エネルギーは肉体を健康にしていくということです。だから肉体を健康にする為には良い精神状態にしておかなければいけなく、生命エネルギー、体の中の気の流れ(経路:けいらく)を良くしておかなければいけないのです。

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高い波動 精神エネルギー 気体 陽の気が多い

中くらいの波動 生命エネルギー 液体

低い波動 肉体 固体 陰の気が多い
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–高い波動とは?
人や動物は高波動に触れるとリラックスし、血流が良くなり、筋肉が柔らかく脱力し、手足が暖かくなり、眠たくなります。それは自然治療力も増します。高いものとしては動物や赤ちゃん。天真爛漫でなにも考えず、ありのままに生きています。それよりも高いのは植物、土、水、霧です。最高に高いのは光と熱です。
高い波動同士の人は結びつきやすいという特徴を持っています。ですので波動が高くなると人間関係も変わって来て運勢が変わるでしょう。人は精神状態で高くも低くもなります。高波動の人間になれるように務めたいですね。

=波動の高め方=
・自分を愛する
・自己イメージを高くもって自画自賛し、もちろん他画他賛する
・理想、目標、あこがれ、ロマンを描き、それに向かって自分を高める
・世の中に貢献する
・好奇心、探究心があり、最後までやり遂げる
・人から言われてするのではなく、自分の情熱で動く

教室でも合気道の達人の話などしましたね、気というものは信じる人にしか良い影響を与えてくれません。実際に体の中の気が滞っている、経路の流れがつまっていることの無いように経路を感じながらの呼吸法を時間があるときにゆっくりやってみましょう。

教室で実践した自分の体の中の気を感じる経路呼吸法
立ち上がって足は腰幅に、手は自然に感じたい所に持って行く。

1、任脈(にんみゃく) 生理不順、不妊症に効く
腹式呼吸で丹田に意識を集中してから、丹田から息を吸って体の中心を通って、おなか、胸、頭頂へあげる。

2、督脈(とくみゃく) 背中の痛みやこわばりに効く

(1からの続きでしてみてください)息を吐きながら頭から背骨を通して尾てい骨まで気をおろす。
目を閉じて一息でゆっくり集中して感じながら行って下さいね。とても気持がよいですね。

(参考資料:自力整体の神髄)・・・”自力整体”はヨガではない、日本でオリジナルで生み出されたものですが、ヨガのほぐしの様な動きでとても気持ちが良く、私も個人的にこれも勉強していて教室のほぐしでよくやっています。家でDVDでも見ながら危険無く体を動かしたい、教室の無い日に体を動かしたいなと言う方は、自力整体の本(DVD付)でやられたら良いかと思います。ヨガアサナは特に新しいポーズなど指導者が居ないと危険な事もありますので、この自力整体の本はお勧めです。DVD付き本は何種類か出ています。

 

パタンジャリ・スートラ

11/15(木) テーマ パタンジャリ・スートラ

どうしてもヨガ教室ではアサナと呼吸法中心のクラスになってしまうのですが、それらのみがヨーガだと間違えていただきたくない、と言う事で簡単にヨーガの教典を用いてヨーガの説明を致します。

パタンジャリ・スートラとはパタンジャリという聖人によって紀元前から綿々と受け継がれたヨーガを、紀元後4〜6世紀頃に記述され完成されたといわれている教典です。 キリスト教で言えば聖書みたいなものですね。

このスートラからヨガの8つの原理について簡単にご説明します。この8つを繰り返し実践することによってヨガをライフスタイルにする事が出来ます。そして真なる自己への気づきを目指し、人格を急速に進化させ、人生のあらゆる場面で成長する事が出来ます。

1. Yama-ヤマ
アヒムサ:非暴力
非暴力・不殺生。あなたの体・言葉・行動によってだれも傷つけない。あなたが誰かを傷つけようとか、意地悪な事を考えただけでも自分自身の心が乱れますよね。この心を養う事によって精神的な安らぎを得る事が出来ます。
サティヤ:正直
真実とは本当の事で本物ですから。
アステヤ:盗まない
物の事だけではなく、アイディアや仕事などを自分の利益の為に横取りすることも盗む事です。
ブラフマチャリヤ:禁欲
肉体的なものだけではなく、思考や言葉による全ての快楽を制御。
アパリグラハ:必要以上にほしがらない。
施しに頼って生きない。しかし誰かが困っていたら、助けましょう。

この5つの原則に従うことによって心を純粋にしていきます。

2. Niyama-ニヤマ
ソウチャ:身心を清める事
お風呂などに入り身を清めること。また呼吸法やクリアなどで体の中の管を清める事。また思考を純粋に保ち、真実に生き、仕事を怠らない事。
サントーシャ:満足する事。
どのような状態でも満足し幸福で居る事。
タパシャ:苦行
断食などで身体をコントロールする事。ヨガでは食事を重要視している。食べ物の持つ性質を良く考えて取り、量も体の要求に従って食べるべき。
スワディヤーヤ:神聖な書物を読んで学ぶ事。またマントラを唱えたり、チャンティングも含む。

3. Asana-アサナ
これが教室で学ぶヨガのポーズをとる事=アサナ です。
アサナは体を安定させて座る(瞑想)するための方法です。瞑想時はずっと動かず座り続けていなければいけません。この努力が心の迷いと葛藤を全て取り除き、至福の状態へと運んでくれます。
体が柔軟でないと、長時間安定して座れません。また体に不調があると、自分の仕事、義務を十分に果たす事は出来ません。日々のアサナ実践で肉体の能力を高め、最大限に引き出そう。
アサナ実践で大切な事は、
・ゆっくりとしたペースで無理無くすること。
・動きを意識化しながら集中して行う事。
・空腹の状態で行う事。
・アサナの前には体をほぐす為に準備体操をする事。

4. Pranayama-プラナヤーマ (呼吸法により呼吸をコントロールすること)
この宇宙に満ちているエネルギー、波動を持つ全てのエネルギー、これをプラーナとヨガでは言います。
プラーナと心は強く関係しています。
プラナヤーマの実践によって、心臓の働きを良くし、肺を清浄に保つ。体内の酸をコントロールし寿命をのばす。思考は怠慢にならず、集中力が増す。思考と行動が適切となり、欲望が合理的になる。そしてバランスのとれた人生を送る事が出来る。自分自身をコントロールする事を学ぶ。
プラナヤーマを実践する時に大切な事は、
・真っすぐに座る事。でないと、思わぬ病気の元となる。
・呼吸に意識を集中させること。

5.Pratyahara-プラティヤハーラ
自らの内側と向き合い、自らの感覚をコントロールすること。
5つの感覚器官の喜びを断つ。
プラナヤーマによって心をコントロールし、そして静かに座る。心を赴くままに自由にさまよわせる。良い思考も悪い思考も
心の欲するままにさせておくと、徐々にこれらの思考が消えて静まる。

6. Dharana-ダーラナ
心をある一つの対象に集中させて、自分の重い通りに保つ。
座っている間、チャクラに集中する。

7. Dhyana-ディヤナ
瞑想。
心がある一点に集中出来る様になった時、その段階をディヤナと呼ぶ。
特定のチャクラに集中だけではなく、全ての対象に集中する力。

8. Samadhi-サマーディ
ディヤナのあとにやってくる、ヨガの最終目的。はっきりと目覚めた意識の状態。
ディヤナで座り、自己と瞑想について意識が明確になったとき、その状態を呼ぶ。鏡の様に曇り無くすべてを映し出す、超越した心の状態。これには長時間かかる。忍耐をもってヨガの修練を積み重ねなくては行けない。

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★今週の集中アサナ

アルダマッチェンドラ・アサナ(ねじりのポーズ)
全身がバネのしなやかさを持っていることを思い出させる美しいアサナ。全ての生命体はそのエネルギーを螺旋状に成長させています。硬直した体と意識に、本来の螺旋の流れを思い出させる為にもぜひ毎日行って下さい。

効用:肩こり、目の疲れ、腰痛予防、車酔いの予防、自律神経失調、消化不良、生理不順、肥満の予防
ポイント:下から一つ一つねじり上げて、背骨をたてて行う事。

パリガ・アサナ(遮断機のポーズ)

効用:婦人科系疾患、肥満の予防、前立腺肥大、腎臓、肝臓機低下の予防、骨盤・脊椎のゆがみとねじを矯正、全身のうっ血、太ももを細くする。
ポイント:大きな腹式呼吸を保って、一息ごとに脊椎、肩や肘などの関節の感覚が広がるのを感じます。腰が後ろに逃げない様に注意しましょう。

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★今週の呼吸法

ナディーシュティ
左右の鼻孔を使い分ける事によって、鼻の奥を通っている左右の気の流れ道(ナディ)を活性化する。
自律神経のバランスを整え、調節し、血圧異常の人に適している。思考、直感の働きを明確に。

右手の人指指と中指をおり、ナシガムドラという印を作る。親指で右の鼻に、薬指で左の鼻孔を押さえる。
左吸→右吐→右吸→左吐→左吸。。。と続ける。吸う息:吐く息の長さ=1:2の割合で。
はじめは10呼吸から初めて成れて来たら長く続けて行きます。

スカープルバグ・プラナヤーマ
反対の鼻に行く時にクンバク(息をとめる)を入れる。吸う息:クンバク:吐く息の長さ=1:2:2の割合で。
決して力まない様に。高血圧の方はクンバクは短めにする。

ちなみに流していた曲は。。
ブライアン・イーノ(Brian Eno) Thursday afternoonです★

 

良い呼吸で心も体も健康に!

11/1(木) テーマ 良い呼吸で心も体も健康に!

まずは呼吸の仕組みを簡単に説明。

呼吸は2種類の神経の影響を受けている。
・運動神経ー手足を動かす神経
・自律神経ー心臓、臓器を動かす神経 (心の状態に敏感)

また自律神経には2種類あります。
・交感神経ー興奮、不安時、ストレス時 息を吸う時
・副交感神経ー安心、リラックス時 息を吐く時

ストレス時、交感神経が有利に働いているときは鼓動が高まり、血糖値が上がり、胃腸は運動を停止。また呼吸も自律神経の支配を受けているので息が速くなりあるいは押さえ込む様な殺す様な呼吸になる。

そこで呼吸が問題解決になる!

呼吸器は意思の力によっても動く器官。浅いと感じた時点で自らゆったりとした呼吸に変える事が出来る。

良い呼吸とは。。
・深く吐くー血が綺麗に
・たくさん吐くー疲れが取れる
・お腹で吐くー血行がよくなる
・胸で吸うー姿勢がよくなる
・ゆっくり吐くーストレス解消

そして病気の元のストレスが減ると免疫力もアップ!

風邪をひいたからとすぐに薬に頼るのではなく、ゆっくりした良い呼吸で免疫力をあげよう!

最後になっちゃいましたが、基本的に呼吸は出来るだけ鼻から行いましょう。
鼻から吸うとフィルターを通して要らない物を排除してくれて、空気に湿気を与えてくれてます。
鼻には吸った空気を浄化する機能が備わっていて、空気中のほこりを取り、乾燥した空気を適度な湿度にして、のどや肺にとって刺激の少ない空気にしてくれるのです。

★実践 (実践は授業でまた何回も復習しますので簡単に説明)

・胸式呼吸 (たくさん吸える胸でする呼吸/胸を上に突き上げる様な気持で)
・腹式呼吸 (たくさん吐けるお腹でする呼吸/背中をすこし丸めてお腹ぺちゃんこに凹ます)
・ムーラバンダ (会陰部を引き締めて上げる/←息を吐く時)
・完全呼吸法 (究極のヨガ式呼吸法/吸うときは胸式呼吸で。吐くときは腹式呼吸で)

(参考資料:ヨーガ式呼吸レッスン/新星出版社)

★集中アサナ

完全呼吸法をしながら、ねこ一番 (マルジャラアサナ)
効用:肩こり、目の疲れ、便秘、腰痛、自律神経整え、腎臓肝臓病の予防
ポイント:呼吸と連動させながら、背骨を一つずつ動かす。背骨の動きをしっかりと観察しながら。

(参考資料:ヨガ健康法とは 国際ヨガ協会基本テキスト)