「気(プラーナ)」
気が合うとか、気になるとか日常気と言う言葉を使っていますが、気ってなんでしょう?また波動って良く聞くけどなんでしょう?
気をヨーガではプラーナと呼びますが、日常親しんでいる「気」と言う言葉を使って説明します。
全ての存在である、気(プラーナ)。この宇宙、大自然は気と言うエネルギーで構成されています。その中でも動かない物質は陰の気、動くものは陽の気で出来ていると考えられています。そしてその関係はどちらかに分類されるのではなく、どちらかが多かったり少なかったりします。そしてその割合も変化します。
その陰と陽を分けるのがエネルギーの波動です。物質をミクロの世界まで見て行くと分子、そして原子になります。その中心部にある一つの原子核の周りをいくつかの電子がぐるぐると回っていています。物質は石などの動かないものでもその最小単位では動いているのです。
そしてその動き、波の様なものがそれぞれの固有の動き、波動を持っています。つまり、ゆっくりした波動のものは陰の気が多く動かない固体であり、波動が速くなって陽の気が多くなると液体、更に動きの速い波動のものは気体となるということです。
=人体と水の関係=
気の波動が遅くなって動きが少なくなると物質になります。例えば氷。そして氷の波動が高くなると水になり、更に波動が高くなると水蒸気となって目には見えなくなります。
人間も水が変化したもので、気体は精神、液体は生命エネルギー(人体に流れている気)、そして固体は肉体といえます。つまり人体は、波動の高い順に 精神→生命エネルギー→肉体と存在しています。
人体の場合法則では、波動の高い気がそれよりも低い気に影響を与え、低い気はそれよりも高い気には影響を与えられない、と言うものがあります。ですので良い精神状態は生命エネルギーの波動を高め、活動力の高い生命エネルギーは肉体を健康にしていくということです。だから肉体を健康にする為には良い精神状態にしておかなければいけなく、生命エネルギー、体の中の気の流れ(経路:けいらく)を良くしておかなければいけないのです。
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高い波動 精神エネルギー 気体 陽の気が多い
↓
中くらいの波動 生命エネルギー 液体
↓
低い波動 肉体 固体 陰の気が多い
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–高い波動とは?
人や動物は高波動に触れるとリラックスし、血流が良くなり、筋肉が柔らかく脱力し、手足が暖かくなり、眠たくなります。それは自然治療力も増します。高いものとしては動物や赤ちゃん。天真爛漫でなにも考えず、ありのままに生きています。それよりも高いのは植物、土、水、霧です。最高に高いのは光と熱です。
高い波動同士の人は結びつきやすいという特徴を持っています。ですので波動が高くなると人間関係も変わって来て運勢が変わるでしょう。人は精神状態で高くも低くもなります。高波動の人間になれるように務めたいですね。
=波動の高め方=
・自分を愛する
・自己イメージを高くもって自画自賛し、もちろん他画他賛する
・理想、目標、あこがれ、ロマンを描き、それに向かって自分を高める
・世の中に貢献する
・好奇心、探究心があり、最後までやり遂げる
・人から言われてするのではなく、自分の情熱で動く
教室でも合気道の達人の話などしましたね、気というものは信じる人にしか良い影響を与えてくれません。実際に体の中の気が滞っている、経路の流れがつまっていることの無いように経路を感じながらの呼吸法を時間があるときにゆっくりやってみましょう。
教室で実践した自分の体の中の気を感じる経路呼吸法
立ち上がって足は腰幅に、手は自然に感じたい所に持って行く。
1、任脈(にんみゃく) 生理不順、不妊症に効く
腹式呼吸で丹田に意識を集中してから、丹田から息を吸って体の中心を通って、おなか、胸、頭頂へあげる。
2、督脈(とくみゃく) 背中の痛みやこわばりに効く
(1からの続きでしてみてください)息を吐きながら頭から背骨を通して尾てい骨まで気をおろす。
目を閉じて一息でゆっくり集中して感じながら行って下さいね。とても気持がよいですね。
(参考資料:自力整体の神髄)・・・”自力整体”はヨガではない、日本でオリジナルで生み出されたものですが、ヨガのほぐしの様な動きでとても気持ちが良く、私も個人的にこれも勉強していて教室のほぐしでよくやっています。家でDVDでも見ながら危険無く体を動かしたい、教室の無い日に体を動かしたいなと言う方は、自力整体の本(DVD付)でやられたら良いかと思います。ヨガアサナは特に新しいポーズなど指導者が居ないと危険な事もありますので、この自力整体の本はお勧めです。DVD付き本は何種類か出ています。